ワールドカップで儲ける中国、13億人から選ぶ中国代表


中国もワールドカップが盛り上がっている。


自分の国が出てないとかそんなの関係ねぇ。
テレビでは全試合がリアルタイムで放送され、
街のそこかしこでも試合が流れ、皆が足をとめて見入っている。


中国ウン億人が試合を見るもんだから、中国企業も今回はじめて
W杯オフィシャルスポンサーとなっている。
【W杯でチラチラ露出している「英利集団」ってナニ?】
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1007/01/news026.html
英利集団の広告はW杯全64試合、1試合あたり8分間表示されているらしく、
試合を見ていれば誰でも一度は目に入るわけで、その広告効果たるや絶大らしい。
同社はオフィシャルスポンサーになったことで、
今年の受注額がすでに4倍近くまで跳ね上がったとか。
バドワイザーも中国人視聴者を意識して中国名の「百威」を添えているように
ピッチ外の中国の影響力はすでに相当なもんである。
この大会ですっかり有名になったアフリカ民族楽器「ブブゼラ」も
そのおよそ9割が中国産だ。
元高やら労働争議やらで穏やかでない工業地帯だが、
そのへんの活気はまだまだありげ。

ちなみに中国語でメッシは梅西、ロッベンは罗本、マラドーナは马拉多纳


でもって、裏世界でも中国の存在感は際立っている。
【非合法のサッカー賭博で年間13兆円が海外へ流出―中国】
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=43371&type=4
記事によると、W杯期間中に世界でサッカー賭博に参与するのは数千万人、
賭け金は総額100億ユーロに上るらしく、んでその賭け金のうちの60%以上が
中国本土と東南アジア諸国からの資金なんだそうだ。
大相撲の野球賭博とはケタがちゃう。世界は派手に金を転がしてる。
北京大学中国公益宝くじ事業研究所の研究によると、
中国のサッカー賭博規模は、06年で約6000億元(約7兆8000億円)だったが、
09年には規模の小さな賭博分まで含めると約1兆元に達しているという。
実に上海ディズニーを40個作れる金額だそうで。
ちなみに近年ではネット賭博もかなり問題になっているらしく
06年以降で総額1400億元(約1兆8000億円)にも上るらしい。


で、肝心のサッカーでは、中国代表は韓国、日本と比べて2歩3歩遅れをとっている。
13億人もいてなんで弱いのよ!って世界中から馬鹿にされているらしいが、
中国人サポーターの自虐交じりの回答が僕らをほんのり納得させてくれる。
曰く「13億の人口を擁する中国では11人を選び出すことができない」。
現状、中国サッカー界は利権が絡んでかなり腐敗化が進行しているんだそうだ。
八百長試合があったりド素人がプロの監督になったりと相当イタイ状況だという。
体制の問題になるとなかなか下からの圧力が通用しない中国なもんで、
中国人サポーターも半ばあきらめ顔らしい。


まぁとはいえ、今回のワールドカップ出場国すべての人口をあわせても
15億人と言われる中で、中国は13億の人間を抱えるわけだから
そのポテンシャルは言わずもがなだ。
ハードルの劉翔やバスケの姚明みたいに、生まれたときから
「お前ちょっと違うだろ」くらいの身体能力をもった規格外の子ども達を数十人集めて
サッカーに集中させればそれなりになるような気がしないでもない。
あとは中国がえいやで金をつぎ込んで優秀なコーチやら環境を与えれば
なんとなるんじゃないかと。もともと勝負事に強いメンタルをもった中国なだけに、
あと10年くらいしたら結構なチームが出来上がるんじゃないかなとか
素人丸出しながら思ったりしている。
でも中国ってそういう国だ。要は国の援助次第。
その気になれば山をも動かす国ですから。


サッカー賭博はいかんのだけれど、
おそらく今いちばん中国であついトトカルチョ
ワールドカップの中国開催は何年後かってことなんだろうと思う。