ネットもスマップもSHOGANAI中国


中国のネット監視が終わらないそうな。


【中国、ネット検閲の継続表明 初の白書公表】
http://aa.cx/r6v
国家統一や民族団結を破壊する情報の伝達は法律で厳しく禁止されている」と
強調し、未成年者が最大のネット利用者である現状を指摘。
健全な育成を目的とした「有害情報」取り締まりの必要性を強く訴えたという。


中国では相変わらずGoogle検索が不安定で、
YoutubePicasaは今もまったく使えない。

(参考:http://www.google.com/prc/report.html#hl=en
巷で人気らしいUstreamもこっちではさっぱり見ることができない。
なのでTwitterで盛り上がってても話題に乗れず、結構寂しい思いをする。
そのため、「書き起こし.com(http://kakiokosi.com/)」なんてサービスは
中国在住者にとってはとてもとてもありがたいんだな。
おかげで「いやいや、これからは画像じゃなくて文字データの時代っしょ」とか
がんばって言えそうだ。


ネットの規制に限らず、中国はお上の意向で急なルール変更が多発するため、
ほとんどの中国人はもうすっかり慣れっこで抵抗もしない。
もちろんデモで抗議するアツイ人たちも一部ではいるが、
大多数の人たちは「政策」に対する「対策」を考えることに終始し、
そこから『受け』の姿勢がすっかり根付いているように見える。
しょうがないじゃない、そうなっちゃったんだから。
仕事の場でもホントよく聞く言い訳の一つだ。


んで、SMAPが上海万博に来なくなった。
SMAP目的で上海行きのチケットをとった若い子たちが落胆しているらしい。
中国語の先生をしてもらってる大学生の子もガックリしていた。
【上海万博のSMAPイベント中止に中国のファンたちが涙】
http://aa.cx/kda
しかしまぁチケット無料で早い者勝ちっていうんだから混乱は目に見えていた。
それまでになんとか手を打てなかったのか、と思うのが自然だけど、
その場の臨機応変な対応こそが彼らの培ってきたノウハウなわけで、
そもそもルール作りや管理は得意じゃないんだろなと思うのです。
先月、上海新国際博覧中心という日本でいうところの
幕張メッセ東京ビッグサイト規模のところでイベントに参加したんだけど、
そこでも当日入場者を管理できず、警備員と入場者が喧嘩していた。

その中でシャッターを切る欧米人と僕。すでに中国名物かと。
この規模のイベントですらこの混乱っぷり・・・万博ならそら恐ろしい。


有無を言わさぬ規制・統制が日常的な中国においては
できる人ほどその立場を利用してビジネスを興したりしてチャンスを掴む。
だけんども、大半の人にとっては、先を想定してあれこれ準備をするよりも
予測不可能のものは予測せず、その後処理について
その場その場で考えて行動したほうがよっぽど現実的だ。
理不尽とも思える規制であれ、それにいちいち抵抗しても
意味がないことを彼らは身をもって知っている。
その後の対応こそが中国ではなにより大事なのかもしれない。


「国が禁止してるんだからしょうがないでしょ」
「人が押し寄せて会場が混乱したってしょうがないでしょ」
「渋滞だったから時間に遅れたってしょうがないでしょ」
「追加作業でコストが上がってもしょうがないでしょ」
「担当が帰っちゃったから明日になってもしょうがないでしょ」
「SHOGANAIでしょ!!」


ネットが規制されたって、SMAPが来れなくなったって中国的にはSHOGANAI。
万博を通じて中国から世界に絶賛発信中だ