空気悪いとか気にしちゃいけない上海マラソン


今年の上海マラソンに参加することにした。
開催は12月4日。寒そうだ。
ハーフ(21.0975km)でのエントリーとはいえ
そんな長い距離を走るのは生まれて初だったりする。



http://www.shmarathon.com/marathon_home_jp.asp


ここ中国も実はけっこう健康意識の高い人は多い。
朝の公園にいけば太極拳をはじめ、バトミントンやダンス、
ジョギングをしている人も結構みかける。
しかし外国人からみればあんまり外で運動をする気はおきない。
なんでか。
もちろん空気が悪いからだ。
日本人が思い描く上海のバッドイメージの1つだろう。
車通りの激しい道をしばらく歩くと頭痛に襲われることもしばしば。
街行く女性の中にはマスクをしている人だっている。
日本人出張者の中には行く先々の海外で朝ジョギングをする人が結構いるが
北京、上海で走る人はそう多くない。
「なんか寿命が縮みそうで・・」とか言われて返す言葉に詰まったことがある。


いやまてよ中国の大気汚染はそんなにひどいのか、と思うわけだが、
あまりの深刻具合にアメリカ大使館やフランス通信社などが
北京の大気汚染を「観測不能な最悪のレベル」とまで脅して警告をしているらしい。
北京は上海と比べても大気汚染の深刻化が顕著といわれているが、
上海だって他人事ではないだろう。
アメリカの基準では北京はすでに大気質指標(AQI)が最高レベルで
「すべての人に有害なレベル」を示すとこまできているという。
並ぶ言葉がいちいち物騒です。
ちなみに上海は大気汚染による呼吸器疾病を予防するために
鼻うがいを推奨しているらしい。
鼻でうがいて。ツーンとしそうなのでできればしたくない。
【参考】大気汚染から身を守れ! 上海市が「鼻うがい指数」発表開始
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0818&f=national_0818_076.shtml


そんな上海だが、
なんだかんだここ数年でずいぶん空気は良くなってきていると言われる。
長く上海に住む日本人達からすれば
「今は日差しが入るだけマシでしょう」などと平気な顔して言うくらいだ。
そういえば去年の上海万博中は特に空気が澄んでいたように思う。
お国のメンツがかかった一大イベントだっただけに
近隣の工場を停止させて地方に移したからとかいろいろ言われているが、
その頃に比べるとまた空気は悪くなったと感じる。


中国で食べる食品なんかにも同様に言えることだが、
大気汚染による人体の影響などなど、余計なことを考えれば考えるほど
中国では住めなくなる。住みたくなくなる。
我ら外国人にしたら、なんであれ自分の国と比較して考えがちだし
成熟しちゃった日本と比べると中国はどの分野であれ分が悪いのは当然だ。
そんな中国に極力ストレスなく住みたいなら、誰かの言葉を借りれば
「よけいな想像力をOFFにする」ことが中国での快適ライフには欠かせないのだ。


そんなわけでこの上海の空の下で初のマラソンに挑むことにした。ハーフだけど。
大気汚染だろうが過剰農薬だろうが下水油だろうが食品輸入禁止だろうが
とりあえずめんどくさいことは一切忘れて
しっかり完走したいと思っています。