1日5000組が離婚しちゃう中国


中国でもずいぶん離婚が増えているんだそうだ。


新華網によると、中国の今年1〜3月の離婚件数は46万5000組、
離婚率は14.6%に達し、7年連続で増加しているという。
1日あたりおよそ5000組が離婚する計算になる。
中国民政省の資料によれば、離婚する年代は22〜35歳が最も多く、
36〜50歳は安定傾向、50歳を超えると再び増加するとか。
学歴と離婚率は反比例の傾向で、低学歴者ほど離婚率は高くなるらしいが
これ日本だとどうなんだろうか。


経済発展のさなかで女性の社会的地位も高まれば、
離婚率が上がったり出産率が下がったりするのは世の常なのかもしれない。
もとより欧米諸国のように子育てしやすい社会制度を
国に求めるような発想は中国にはないわけだし。
上海人なんかはよく「家と車がないと結婚できない」と言われてきたが、
若者の結婚様式も近年どんどん変わってきているらしい。
家や車も買わず結婚式も挙げない「裸婚」やジミ婚と同義の「素婚」、
ビビビッときてすぐ結婚しちゃう「閃婚」、
大学卒業と同時に結婚する「卒婚」など
以前より結婚のハードルが低くなってきているような風潮も
その後の離婚問題と大いに関係がありそうだ。
ちなみに「できちゃった結婚」は中国語で「先上车,后补票」
(先に車に乗って後で切符を買う)ということをついさっき学んだ。
ふーむ。


んで離婚の理由は、というとやっぱり浮気が一番多いらしい。
確かに、中国の金持ちはある種ステータスのごとく愛人を作る。
どこの国でも金持ちは愛人を囲うものだろうが、
中国はまたスゴくて、知り合いの金持ちなんかは妻と愛人数名、
その子供らを一同に介して海外旅行にでかけちゃったりもするくらいだ。


ちなみに中国ではいま「離婚計算器」なるものが一部で流行ってるらしい。
英国のコンサル機関が、夫婦の離婚を適切にサポートするため
離婚コスト試算や債務精査などを行うためのツールだとか。
そんな気軽に計算とかされちゃうと怖いですけど。
【参考】「離婚計算器」、中国で大流行
http://j.people.com.cn/94475/7441941.html


そんなわけで、身近でもお国柄をあらわすような離婚話をよく聞く。
同僚の女友達は、生まれた子どもが女の子であったため
旦那の母親から「どうして男の子じゃないんだ」とさんざん愚痴られ
嫌気がさして離婚してしまったらしい。
一人っ子政策下では、子供の性別に対する思い入れも相当だ。
また別のカップルは、結婚して1週間たったばかりの頃
「レストランで妻が夫よりも先に料理に手をつけたこと」に夫が怒り、
それに妻が逆上して大げんかとなり、そのまま離婚したそうな。
そんな光景、想像しただけでおそろしい。
偏見だが、激昂したときの中国の女性はとにかく怖い。


離婚の増加は経済発展の副産物か。
いま日本のどこかで流行っているらしい離婚式なんかも
今後中国で流行るかもしれない。