止まらない爆音お正月


新年快乐。中国なのであけましておめでとうございます。


今年の元旦は2月3日。だいたい前後1週間くらいは基本お休み。
中国では年越し時に花火やら爆竹をこれでもかと打ち鳴らすのが
伝統文化なもんだから、今年も大層うるさい年越しを迎えた。

年明けの瞬間は町が煙だらけになり火薬臭が蔓延する。

住宅地とか関係なく打ち上げるためすぐ側で爆発する。


しかし、今年の上海は昨年11月に起きたマンション火災事故の影響で
上海市全体で火の扱いに対する警戒が強化されているらしく、
これまでいくつもの花火行事や屋外イベントが中止されていた。
爆竹禁止区域も主要道路を中心にけっこう多かったようで、ざっと
南京東路、南京西路、淮海中路、四川北路、中山東一路、中山東二路、新華路、
西蔵中路(淮海中路から北京東路間)、黄河路(北京西路から南京西路間)、
長寿路(武寧路から江寧路間);浦東国際空港、虹橋国際空港、虹橋駅地区、
人民広場地区、豫園商城地区、徐家匯広場地区、静安寺地区、上海駅地区、
陸家嘴金融区地区、上海南駅地区、化学工業区、外高橋保税区と延中緑地区、
太平橋緑地、虹橋緑地大型公共地区など。
実際のところ守られていないとこも多々あるとはいえ、
大都市圏では徐々に締め付けが厳しくなってきている。


というのも、やっぱり例年のごとく死傷者がでるからだ。
【北京・年越し花火で市民2人爆死、223人負傷】
http://is.gd/2mxiap
亡くなった2人のうち一人は頭部に、1人は全身に失敗し暴発した花火を受けて
爆死したという。使用した花火は品質に問題があったか、火薬使用料が
許容範囲を超えていたとみられている。同仁医院眼科には85人の花火による
怪我人が運ばれたがそのうち78人が目を負傷し、怪我人の四分の一が
子供だという。また別の医院では25人の怪我人を手当てしたがいずれも
花火や爆竹が暴発したり、周囲の人の中に飛び込んだりして手足を負傷した。


【禁止の大型打ち上げ花火、爆発して男性1人死亡=上海】
http://bit.ly/gaU0T4
直径12センチメートルの打ち上げ花火が破裂する際の破壊力は、
軍用の手榴弾程度に達する。中国では違法製造の大型打ち上げ花火も
出回っている。正規品の場合には炸薬として黒色火薬を用いるが、
違法に製造された打ち上げ花火には、原価が安くて爆発力が大きい
過マンガン酸カリウムなどが使われている場合がある。


毎年がっちり死傷者だしておいて「オイこの習慣いつまで続けるんだ」と
外国人は思うわけだけども、これも文化であり昔からの風習で辞められない
といわれるとなかなか撤廃は難しい。日本の正月だって、外国人から見れば
「毎年老人が死んでるのにどうして餅を食べるんだ」と聞くわけだから
似ているといえば似ている。
またこの時期の花火&爆竹の消費量たるやものすごく、
スーパーなどでは真っ赤な花火がどでかいスペースで大量に売られている。
縁起物ということでこの日は普段ケチな中国人だって大枚はたいてどでかい
打ち上げ花火を買ってくるわけだから、小売業者にしてもはずせない商機だ。


「1回は壮観。2回目からはただうるさいだけ」といわれる中国の爆音年越し。
うるさくてもいいから、とりあえず火事には気をつけてほしい