タオバオってなに?と今更言ってみる

先日とある勉強会に参加してみた。


テーマは「タオバオ(淘宝)」

http://www.taobao.com/
いわずとしれた中国最大のECサイトなわけだけど、
仕事でも最近さすがにタオバオ関連の相談が増えてきたので、
いつまでも知らぬ存ぜぬじゃいかんなと思ったわけだ。
ネット感度の悪い自分にとっては
基本的なことから説明してもらえたので結構有益だった。


以下メモ


タオバオサービスは現状大きく2つ
1.C to Cモデルの淘宝網
2.B to Cモデルの淘宝商城
この2つの違いがよくわからなかったんだけど、
説明を聞いてみるとだいたい下記のようなことらしい。


1.個人はもちろん、法人も出店OK。出店費用も手数料もとられない。
  消費者との値切り交渉あり(チャットで会話)
  400万〜500万店舗とも言われ、探せばなんでもある
  外国人でも出店OK。一応、中国人の簡易保証人が必要らしい
2.出店資格は法人のみ。
  出店するためにはタオバオからの許可が必要。そのため信頼性は高い。
  価格は淘宝網よりは若干高めとか
  淘宝網と比べると品数が少ない
  以前は中国企業のみだったが、ちょっと前に外資企業にも解禁された


なるほど。で、今後参入するとしたらどっちがいいのか?と考えると
今後は「B to Cにシフトしていくべき」との講師の説明が。以下比較


1.出店費用もかからないのでラクではあるが、信頼を獲得するまで
  時間もコストもかかる(独自の信頼性システムがあり)
2.出店までのハードルは高い(提出資料が多数あり)ものの
  出店さえできれば、始めから信頼性は保証されており商売しやすい。
  

タオバオ自身も、現時点では淘宝商城が1割程度の取引規模であるものの
2014年までには4割まで伸ばすと表明しているとか。


淘宝商城に出店するための条件は現状下記のとおり
・中国法人が必要(香港、台湾はNG)
・小売ライセンス取得(卸でも大丈夫なケースがあるとか)
・自社ブランドの商標登録(商標申請受理書をとればOK)
・保証金として16000元を支払う(6000元は最低コミッション保証金)


タオバオもまだ新しいサービスなので日々規約は変わっているらしい。
B to Cは売上に対してコミッションがとられるらしいが
だいたい2〜5%くらいだそうで。食品はアパレル等より低めという噂。
あとは淘宝商城で出店する場合は条件により旗艦店、専売店、専営店などに
分かれるなど。抜群の売上を誇るユニクロなどは当然旗艦店なんですな。


最後に費用について。
淘宝網などは出店費用などもかからないので収益はもっぱら広告料になる。
で、トップページのメインバナーは1日当たり140,000元だって。200万円位か。
ちなみにこの金額は2011年1月〜3月までの金額であって、
改定毎に毎回値上がりしている。ちょうど1年前の金額は
75,000元だったそうなので、1年でほぼ倍増したことになる。はぁ〜
なお淘宝商城のほうのトップページは65000元/日。
あとリスティング広告では、商材により価格は変わっていくものの
1クリックで1元弱、化粧品なら1〜2元くらいになるそうな。
余談だけどタオバオと中国の検索最大手である百度は非常に仲が悪いらしく、
百度の検索結果にタオバオ商品は表示されないらしい。マジか。


イマイチまだわかっていないところが商品の物流状況。
輸入品などは海外から直送したり香港ルートからもってきているらしいけど
どこまでが正規でどこからグレーなのかが曖昧。
輸送費が高いのでオススメできない、という問題だけでもないだろう。
中国は貿易全体がグレーなわけだけど、
その辺のサジ加減をしっておかないと少し怖い。


最後に講師の方からアドバイス
今後日本企業がタオバオで成功するためには
・淘宝商城から入るべし
・人員体制を怠るな(チャット要員、配送業務)
・アウトソースに丸投げするな
・広告費をかけろ
・高いものは売れない。場合によってはタオバオ用の安い商品を作れ
だそうです。


というわけで、今回のだけでは間違った理解もありそうだけど、
Twitterではタオバオビジネスに精通したフォロワーさんもいるし
いろいろご教授いただいて知識を得ていかにゃいけんです。