2010流行語と悩ましい中国

年の瀬。
2010年を振り返りましょう、ということで
中国も日本同様、流行語ランキング的なものがでてくる。


【2010年中国流行語 ネットスラングランキング結果】
http://bit.ly/eyseeh
互動百科の選ぶ「十大熱詞」では1位「微博」(マイクロブログ)、
2位「上海世博会」(上海万博)、3位「給力」(すごい!がんばれ!)。
新浪微博中で使用された熱詞ランキングで1位は「給力」2位は「神馬」
(シェンマ、発音が什麼=「何」と同じ、宛て字のスラング
3位「囲観」(野次馬的に見物する 生温かく見守る、若干抗議の意味)。
猫捕ネットでは1位「給力」2位「蒜(算)ニィ狠シリーズ」
(「算ニィ狠」は流行歌の題名。算と蒜=ニンニクの発音が同じ。
今年のニンニクを含めた野菜の異常な高騰を揶揄する意味がある。
ほかにも豆ニィ玩といった価格高騰した野菜や食品の一字を宛てる
類似スラングがシリーズとなった)3位は「僕のパパは李剛だ」
(河北大学構内で飲酒運転死亡事故を起こした若者が、取り押さえられた時に
公安幹部の父親の名を叫んで罪を逃れようとした事件に由来する)。


ネットスラングは日本にもたくさんあるけど、中国も規制が強いせいか
なかなかひねりの利いた言葉も多いのが特徴。
とかくクリエイティビティの低さをつっこまれがちな中国だけど
若者を中心に新しい発想は生まれるもんだなと思わせてくれる。


とはいえ、中国はそうした自由闊達な発想はお好みでないため
そろそろ一発いっとくか、と徐々に締め付けをきつくしてきている。
【中国ネット流行語、当局指摘で掲載取りやめ】
http://bit.ly/hxsSJw
さらに1歩踏み込んだり。
【「中国製英語」使うな 当局通知に出版界反発】
http://bit.ly/hSMS9R
中国で新聞、雑誌の発行を監督する国務院(政府)新聞出版総署が、
一般に知られていない外来語やアルファベット表記の外国語を記載した
印刷物の出版禁止を通知し、物議を醸している。「中国語の純潔を守る」のが
目的だが、出版界は「言葉は変わり続ける。一律禁止はおかしい」と反発している。


言語の乱れ、みたいなものは日本でもよく叫ばれることだけど、
中国もそのへんの大義名分を盾にしっかり抑えこみに入っている模様です。
今年はGoogleやら尖閣やらノーベル賞やらで例年以上に暴れ倒した中国に対し、
日本人の「嫌中感」も相当盛り上がったと聞いている。
そら旅行者数も減りますわ。


内憂外患が続く中国。
日本は政治経済ともに中国との付き合い方に頭を痛めている様子だけど、
この1年、中から中国を見てみると、この図体だけデカくなった自国の取り扱いに
当局も相当苦労しているんだな、という様子がよくわかる。
高成長が続く中国。来年も日本はずいぶん振り回されることになるんだろな。


まったく。。来年も目が離せません。