埼玉県とコバトンの上海進出


ぼく埼玉出身なんですが。


【第4次中国ブームで動き出した、埼玉県の上海事務所開設と中小メーカーの活路】
http://diamond.jp/articles/-/8462


埼玉県が上海に事務所を設置するという話。
中国への進出を視野にいれる県下の中小メーカーを対象に、
貿易相談やら県イベントなどの事業サポートを行っていくそうな。
開設は11月1日。業務自体は中国に詳しい日系コンサル会社に委託するという。
ちょうどその時期は上海で大規模イベントがあることから、
埼玉県知事も現地に足をはこんでPR活動に精を出すらしい。
むぅ。重い腰を上げてようやく、という印象だ。
上海における県の取り組みとしては明らかに後発。
すでに20を超える自治体が上海に拠点をもっており、
対中進出、観光誘致、各種イベントの施策を打ってでている。
このタイミングで出てきてどうすんの?なんて声もちらほら聞かれるわけだ。


で、そうした自治体の助力を得た中小企業の海外進出なんだけども、
今のところでいうと限りなく成功事例は少ない。
物産展をやったってその後の継続販売にはなかなか繋がらないし、
商談会だって中国系バイヤーはすでに食傷気味だったりする。
なにより物は良くても物流体制が整っていない企業がほとんどなので
バイヤーも本気で商談する価値がないと見限っている。
現地事情に詳しい人達から見れば、国の金つかっておんぶにだっこで
来るようじゃそもそも企業としての覚悟が足らない、とか
リスク負わずに成功できるわけがない、とか手厳しい意見が多い。
ここ最近だと中国の特に「内陸」がキーワードになっているらしいが、
よく取り上げられる成都イトーヨーカドーだって
値段下げまくって商品売りさばいているのが現状だ。

某県主催の商談会の様子など



で、埼玉なんですがね。


埼玉は全国でも屈指の非愛県民として名高い。
【地元への愛着度が最も高いのは「沖縄県」、低いのはどこ?】
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1003/31/news021.html

見事47番目に埼玉県がランクイン!
振り返ってみると、高校生にもなれば皆遊びにいくのは隣の大都会東京。
都内の大学だって実家から通える人も少なくない。
方言もないし、これぞという特産品もない。
アイデンティティが希薄なんだろう。
胸に手をあてて考えてみても、確かにない。毛ほどもない。
埼玉県のマスコットはコバトンという鳥らしい。
生まれて今年で10周年だそうだ。知らずにすみません。


というくらい地元になんの愛着もない自分だって、
こっちで埼玉県人会などの集会に顔をだすうちに
せっかくなんで埼玉の活動は応援したいと思っている。
アイスやスイーツは生産量も多くメーカーも集まりそう。
コバトングッズでも作れば結構中国でウケるかもしれない。
製造業が多い埼玉なら食品の物産展もおもしろい企業が集まるかも。
あーだこーだ。
とにかく今後の動向は要チェックしていこうと思う。


それにしてもコバトンは中国でちゃんと商標とってるのかな。
え、とってない?とられてもない?
それはそれで寂しい