中国婚活出張のすすめ

年頃の男女はどこの国だって悩ましいようです。


春節旧正月)のこの時期、故郷に帰る若者達は、待ち受ける両親から
ここぞとばかりに見合い話をもってこられるらしい。
今年28歳になる会社の女の子も、今回の帰省では勝手にお見合いの席が
セッティングされていたという。
へー、じゃぁ緊張しちゃうねぇ、なんていったら
『いえ、もう3回目なんで慣れました』とのこと。親も必死らしい。


今の20代後半の若者は、『一人っ子政策』が施行された
1980年以降に生まれた世代にあたる。
彼らには、両親や親族からの結婚プレッシャーがコレ相当強いらしく、
それが嫌で田舎に帰るのを躊躇する若者も少なくないらしい。
ふむ、日本でもある話だ。なんて思ってたらさすが中国、そこも商売にしている。
以下朝鮮日報の記事
【帰省用に「恋人役」募集、中国でネットに数千件】
http://tinyurl.com/y9fnlb9
『条件:高学歴で定職あり。身長は170−180センチ。知的に見せるため
眼鏡着用必須。やせすぎ不可。夜は共にしない。10日間の帰省同行で
謝礼5000元(約67500円)支給』・・・
健康で暇でアホで金がない大学生とかなら大いに乗っかりそうな募集だ。
北京のある企業では帰省の際に代理彼女として、若い女性を
一日500元(約6750円)で貸し出すサービスまであるらしい。


都市部と田舎では結婚に対する考え方もずいぶん変わってきたようで、
そこらへんは日本とずいぶん通じるものがあるもんです。


その一方で、結婚を切に望む人たちも大変だ。
中国では男性の数が女性よりも圧倒的に多いため、2020年には
約2400万人の男性が結婚相手を見つけられなくなると言われている。
前述した昔ながらのお見合い形式はさすがに年々減少しているらしく、
じゃぁ都会の男達はどうやって嫁探しをすればいいのかというと、
ネットを通じて、新しい形の出会いの場を求めているそうな。
女性は買い手市場でもあるわけで、こうしたサイトで存分にPRする
若い女性も多いらしい。


※出会い系サイト大手の世紀佳縁交友網(jiayuan.com)。活気ありげだ。


2009年中国人婚姻・恋愛情況調査報告書によると、4割以上の
未婚女性が結婚できないことを懸念しているという。
とはいえ、そういう剰女(残った女性)は相手の剰男(残った男性)に対し
容貌や才気、学歴、人柄、経済条件などについて厳しく要求しているため、
なかなか結婚に至ってないんだそな。ここも日本と変わんないな。


で、中国的パワフルな婚活サービスも花盛りだったりする。
「鑚石王老五」(ダイアモンド・バチェラー)では、
独身セレブ男性を対象にした出会い系恋愛サービスを提供し、
各種パーティやイベント等を行っている。
会費は最高で年100万元(約1350万円)。・・っぱねぇ。
実際に登録している男性会員は40代が最も多いようで、
総資産2億円以上の会社経営者や大企業の役員が中心だという。
ちなみに登録するためには、現預金や株、不動産など資産の審査が行われる。
入会すると心理専門家によるカウンセリングが行われ、恋愛に対する
ニーズなどを詳しく調べられるみたい。
会員の好みを出来る限り反映できるという徹底ぶりがウリ!なんでしょう。
ちなみに上海男性では結婚するときに家を買うのが当然、とのこと。まじで?


中国のお見合いサイト市場は、2008年の約4390万ドル(約60億円)から、
2010年には8340万ドル(約112億円)へと急拡大する見込みだ。
また巷ではネット世代の若者のオンラインデートも増えているようで、
これがきっかけで結婚に至った例も続出しているっていうから案外侮れない。


そんな中国的婚活事情。困ったとこにはビジネスの種があるわけだ。


ちなみに今日の産経ニュースにこんな記事も。
【中国人男性が結婚したい外国人は日本女性。 人気断トツ】
http://tinyurl.com/oq65md
『結婚したい外国人』の質問に対し、男性は4人に1人が『日本人女性』と回答。
これに対し女性の場合は米国人や韓国人にあこがれる回答が集中した。
日本人女性を好む理由は「優しい」「かわいい」など。
まぁ中国人女性の気の強さから比べればそう見えるのかもしれない。
比較の問題はあるかと思うけど。


婚活もいまやグローバルの時代なのかもしれない